水 着


 アメリカにいた頃から、すでにマタニティースイミングに通いたいと思っていた私は、これから必要となるマタニティーウェアと一緒に、実はマタニティー用の水着も買ってしまったりしていたのだ。

 それまで水着と言えば、競泳用しか着たことのない私には、フリフリのついた水着はかなり抵抗があった。が、アメリカにいるとそぉいう感覚が麻痺すると言うか「目立たないといけない」みたいな国だから、当然売ってる水着も「派手」。しかも、妊婦のブルーな気分を吹き飛ばすべく、それはそれは明るいカラーの水着達。一瞬たじろいだものの、バーゲンの文字に背中をおされてフリフリのついたのを買ったのだった。

 それにしても、普段の洋服でさえサイズの表記が日本と違い、買うときに戸惑うのに、妊婦用の水着ときたら、尚更分からない。マタニティーショップであれこれ悩む私の隣で、旦那はもっと悩んでいたに違いない(笑)あーでもない、こーでもないとやっていると、お店の人が近づいてきて、試着を進めてくれた。眺めていても仕方ないので、いくつか選んで試着室へ。その頃はまだ5ヶ月の終わり。当然の事ながらまだまだ未成熟なお腹の部分は、水着だけ妙にダブダブして「まるで“ほおずき”のようだ」と鏡に映る自分を見て、しみじみしてしまったものだった。


 話は横道にそれるが、アメリカのマタニティーウェアは本当に可愛くて、機能的である。最近は日本でもアメリカのものが通信販売で手に入ったりするが、やっぱり日本人好みの厳選されたものと、現地の人が必要に応じて買うもののラインナップが全く違う。

 私が買いあさったなかでも、一番のお気に入りがマタニティーGパンだ。実はこれは、妊婦日記でも登場した「強者妊婦」のミキさんも愛用していたもので、T−シャツの下にはいてしまうと普通のGパンに見えるのだが、実はお腹の所でジャージに切り替わっている、まさに妊婦用のGパンなのだ。最近はご主人のGパンを借りて着てる人も居るようだが、ウチのようにほとんど体格が変わらない夫婦では、普段の洋服の貸し借りはできこそすれ、妊娠時にGパンを借りたところで、何の役にも立たないわけで、このような優れものは本当にありがたかった。実際マタニティースイミングで一緒だったママ達も、私のこの優れものGパンには驚いていたようだった。これには短パンもあって、結局私は高くて日本人好みのマタニティーウェアを一度も着ることが無かった。

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