帰 任



 詳しいことはよく分からないが、いきなり旦那の帰任が決まった。当初は、2年とか3年とかって話もでていて、産まれてくる子供は「国籍が選択出来る子」になるはずだった。それでも会社が決めた事、帰任の為のスケジュールを立てることになった。最終的にオースチンを出発するのは、7月の終わり。日通さんが引っ越し荷物の見積もりに来てくれて、数日後、それを詰めるための段ボールを届けてくれた。前年に「実家を建てかえる」という父の計画にはまって、自分の荷物を2回段ボールに詰めた。年末はアメリカへ送る分と、現在の金沢の家に送る分の荷物を積めた。そして今回、また段ボールに荷物を詰めることになるとは・・・。ただ、今までと違うのは「自分一人の身体じゃない」ということである。要するに、重たい物を持ち上げる等の無理はできないということだ。生まれてから嫁に行くまで、引っ越しという物をしたことがない私は、荷物を段ボールに詰めると言う作業がすこぶる下手で、おそらく人一倍時間がかかる。更に、すぐに睡魔に襲われる恐れがあるので、気がついた時に少しずつ荷物を詰めることにした。それに引き替え、何度もの転勤で荷物をまとめ慣れている我が旦那は「大した荷物じゃないし、2日もあれば大丈夫」と考えていたようだ。そりゃぁ、普通の時だったら、それでもどうにかなったかも知れない。が、想像以上に疲れやすい体質になってしまった私には、旦那のゆっくり構えた態度が、大いにイライラの原因の一つになっていた。

 先に受けたウルトラサウンドでベビーが女の子だとわかり、更に帰任が決まって、以前にも増してベビー用品の買いあさりに拍車がかかった。下着、洋服、靴、ベビーベッドに対象年齢2才のおもちゃまで・・・とにかく引っ越し荷物の3分の1がベビー用品だったのだから、買った本人もビックリだ。なにせ初めてのことなので、何を買ったらもいいかわからず、強者妊婦のミキさんにいろいろ意見を聞きながら、ほとんど毎週ショッピングをしていた。日本の友達に電話で、絶対あった方がいい物を聞いてそれを探したり・・・・かなり有意義(笑)だったと思う。


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