妊娠発覚



 オースチンはかなり田舎で、空気も良い。日本から持ってきたMTBでコロラド川縁を走るのは、かなり気持ちが良かった。ある日、旦那とMTBで出かけた。いくらテキサスが暑いと言っても、さすがに3月は少々肌寒い。サイクリング中お腹が痛くなって、その日はそこで中断。少し冷えたのだろうと思って、家に戻って横になったがどうしても痛い。そういえば、月のモノはどうしたんだろう??そのお腹の痛さとはどうも違うし・・・・もしかしたら妊娠しているのかも知れないと思って、翌日近所の大型スーパー(H.E.B)に妊娠検査薬を買いに行った。おしっこをかけて3分待ったら結果が出るあれだ。1週間の食費が40ドル前後で済む経済状態で、25ドルの妊娠検査薬はかなり高いと思ったが、そんなことを言っている場合ではない。もしかしたら誰かがお腹にいるのかも知れないのだから。

 家に帰ってきて早速試してみた。結果は陽性。見事にご懐妊だ。旦那に報告した。・・・が、「へぇ〜、できとったんかぁ」とドラマで見た「おまえ!でかしたぞ!!」というリアクションとは相当違う。ちょっと拍子抜けしたが、とにかく医者にかからねばという思いが先行して、そんなことはどうでも良くなっていた。医者と言っても、どうしたらいいんだろう。「アメリカで困らないための本(健康・医療編)」を見てみたが、具体的にこの土地でどうしたらいいかは書いていない。当然全部英語で対処しなくちゃならないし、まだこちらに来たばかりでホームドクターさえ決まっていない。

 たまたま旦那の会社の同僚の奥さんが妊娠5カ月で、既にお医者さんにも何度かかかってると言うことで、彼女、ミキさんに相談することにした。ミキさんは、妊娠2、3カ月の時につわりでむかむかするのを単純に胃の調子が悪いと思って、毎日胃薬を飲み続けた強者だ。とにかく医者に電話をかけて、ドクターのスケジュールを予約しなければならないとのことだった。電話をかけた。もちろん英語だ。どうせなら彼女と同じドクターの方がいいと思い、Dr.ブリーンを指名。妊娠は病気ではないわけで、通常の検診はドクターのスケジュールが1カ月先までいっぱいで、結局初診が4月19日。その間にだって「お腹の人」は育つわけだし、結婚のお祝いにと友達にもらった妊娠に関する本を読んでたら、かなり怖い妊娠に伴う病気がたくさん書いてあって・・・そんなに悠長でいいのかとっても不安で、ちょっと精神的にもまいってしまった。妊娠の症状は母親に似ると言われていたが、母が亡くなってしまっている私には、つわりはひどいのかどうか分からずに不安はつのるばかり。吐かないまでも、食べられないし頭が痛いし、とにかく眠いの3拍子で夕食の準備をするにも命がけだ。




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