10カ月目 妊娠はとうとう10カ月目に入った。前の週から週1回の定期検診になって、いつもとは違う検査がいくつか追加された。その1つに「ノンストレステスト」とかいうのがあって、要するに赤ちゃんの活動状況を調べる機械をお腹に張り付けて20分くらいモニターされ、お腹の張りとか赤ちゃんの動きを心電図みたいので記録されて行くのだ。10分くらいたったところで別室でモニターしていた看護婦さんがバタバタ検査室に入ってきた。何事かと思ったら「ちょっと赤ちゃん眠っちゃってるみたいですね」とか言って、お腹をわさわさ揺すって起こし始めた。そんな原始的な方法で起こすと思っていなかったので、結構ビックリだった。それにしても、この頃になると恥骨のところが痛くて満足に歩くことも出来なかった。ベビーがお腹から出て行ってしまうとなると、なんだか寂しいような気もしたが、このまま育たれても腹が破けて困るしなぁ、という感じだった。主婦の友「ワイドショー」を見てたら、タレントの川崎麻世さんの所に2人目の子が生まれたということで、奥さんが外人なので出産の立ち会いをして、その一部始終をビデオで撮ったというのを特集でやっていた。1人目はアメリカで産んだらしいのだが、2人目は仕事の関係で日本で産むことになったらしい。大阪の病院での出産を撮影してたのだが、なんせ外人の奥さんだからリアクションが大げさで、日本語と英語が混ざってて結構凄かった。出産を間近に控えて、ちょっと怖くなってしまったが、今更出さないわけにもいかないし、辛いのは何万日か生きている間の1日だけだと思って自分を慰めることにした。日本の病院で産んだにも関わらず、川崎麻世さんの奥さんは1日で退院してしまって、翌日には出産パーティーをしていた。アメリカ人だわぁ〜。 次の定期検診日。お腹は前にもまして大きくなってるし、恥骨の部分が結構痛くて「早く出てきてくれ〜」って感じだった。それでも内診の結果は「まだ出てくる気配はありませんねぇ〜」とのこと。旦那は2週間の予定でアメリカに出張中だったし、立ち会い出産するつもりでいたので、旦那が帰ってくる前に出られても困ったのだが。取りあえず入院の準備だけは始めていた。名前もまだちゃんと考えていなかったのだが、アメリカで姓名判断の本なんて無かったので、インターネットの姓名判断のホームページで候補を幾つか上げて、最終的にはそれなりの人に決めてもらうつもりでいた。所詮女の子は嫁に行くことを考えたら、いくら竹村の名字にぴったりの名前を考えても、嫁に行った先で運命変わるし...嫁に行くまでは親の責任だけど、後は旦那に幸せにしてもらってくれと言うしかない。 数日後、旦那はアメリカ出張から帰ったと思ったら、いきなりベビーカーやベビーベッドを箱から出し始めた。私の方は子供が出てきたらしばらくは出来ないだろう趣味の絵を大急ぎで仕上げていた。子供が産まれる直前は帰巣本能が働くとかで、無性に掃除をしたくなるそうだが、私の場合はどうも当てはまらなかったらしい。 前ページ
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