産婦人科




 Dr.ブリーンに紹介状と、今までのカルテの写しをもらって、現在住んでいる家から歩いて5分ほどの所にある産婦人科に行くことになった。アメリカの病院の予約のこともあるし、取りあえず電話をかけてみることにした。電話帳で調べて電話をかけてみる。「あの〜 最近こちらに引っ越してきてそちらでお世話になりたいのですが」「はい」「それで、予約とかは・・・」「は? 予約ですか?」「ええ」「予約は特に要りませんので、ご都合の良い日においでください。」「・・・はぁ」何となく拍子抜けした。日本の病院はいつでも行っていいんだった。

 まだ、旦那は帰任後の休暇が残っていたので、アメリカでもそうだったように、一緒に病院へ行ってもらうことにした。水曜日の午後2時くらいだったと思う。受け付けで、今日からお世話になる旨を言ったら「それでは母子手帳を出してください」「・・・え?」そういえば、日本は母子手帳という物がいるんだった。「あのぉ〜 いままでアメリカにいたので母子手帳が無いんですけど・・・そのかわり、あちらでドクターにかかってた時のカルテの写しがあります」「はぁ、それではそれをお預かりします。お名前を呼ぶまで、おかけになってお待ちください」しばらく待っていると「竹村さん、こちらへおはいりください」と看護婦さんが呼びに来てくれた。旦那一人を待合い室に待たせておくのもなんだし、アメリカでは旦那も一緒に診察を受けるのがあたりまえだったので「あのぉ〜主人も一緒でいいですか?」と聞いたら、看護婦さんは一瞬「え・・・?」と戸惑った様子だったが「先生に聞いてきますのでお待ちください」と診察室に走って戻っていった。間もなく「竹村さん、ご主人もご一緒で結構だそうです」ということで、一緒に診察室へ入っていった。さすがに開脚診察台のお部屋(笑)には入れなかったが、おそらくあの診察室へ入った一般男性は、後にも先にもウチの旦那だけだと思う。

 検診が終わってから、保健所に「母子手帳」をもらいに行った。住んでいる地域の市区町村ごとに発行されているので、それぞれの地区によって表紙のデザインが違う。金沢市のは可愛いイラストにピンクの背表紙で、なかなか私好みだ。私が子供の時の母子手帳は、小鳥の親子の絵が書かれたちょっとくすんだ桃色の母子手帳で、いかにも「母子手帳」って感じ(どんなだ・・・)のデザインだったのを覚えている。もしかしたら、東京はまだあのデザインかも知れなが・・・ 金沢市では、その「母子手帳」に「母子保健制度のお知らせ」という冊子が付き、2冊1組になっている。保健所の人には、取りあえず1度中身を全部読んでみるようにとすすめられた。アメリカの病院でもらった電話帳のような本に比べれば大した厚さではないし、優秀な妊婦の私は(笑)きちんと始めから終わりまで目を通してみた。



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