飛行機



 海外赴任の赴任時と帰任時は、旦那の会社の規定で、飛行機のビジネスクラスを利用できることになっている。ごく平均的な一般サラリーマン家庭の我が家では、相当思い切ってもなかなかビジネスクラスを利用することは無いと思う。それだけ貴重なビジネスクラスだけあって、さすがに殿様待遇だ(笑)機内食はちょっと違うし、アルコールはタダ。ゆったりしたシートで、座席のサイドポケットからは、パーソナルビデオ用のディスプレイが出てくる。帰りはシカゴ経由だったので、そこから日本人客が大幅に増えるのは目に見えてたし、そうなるとエコノミーシートの肘掛けを上げて横になることは絶対に出来ないわけで、それだけでも心地よいビジネスクラスの座席は有り難かった。おそらくエコノミーの座席だと、ある程度せり出てきた私のお腹は、食事をとるためのテーブルがつかえてしまったかも知れない。

 そうそう、シカゴといえば・・・。オースチンにいた頃には、余り気がつかなかったが、日本人が多いところでは、必ずと言っていいほどタバコの煙のにおいがする。アメリカでは禁煙が基本で、タバコを吸いたい人は喫煙コーナーに行かなければならない。ウチの旦那も元々は喫煙家だったが、アメリカに住むようになってから、一切タバコを吸わなくなった。それは日本に帰ってきた今も続いていることで、我が旦那ながら結構偉いと思う。ところが、ある程度日本人が多いところでは暗黙の了解があって「集団喫煙」なら許されると思っている。要するに「みんなで吸えば怖くない」という考え方だ。今まで空気のきれいなオースチンにいて、周りにはタバコを吸う人もいなかった私にとっては、ほんの少しのタバコのにおいも、大いに気になった。これが日本に帰ってきたらどこもかしこもタバコのにおい・・・・。一番驚いたのは、産婦人科の待合い室に灰皿がごく当たり前のように置いてあって、お見舞いに来た妊産婦の身内が悪びれる風もなく、堂々とタバコを吸っていること。日本人のエチケットやモラルはどうなっているのかと、考えさせられるところである。日本ももう少し嫌煙権をどうどうと主張できる国になるべきだと思う。


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