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日本には昔から、いけないと分かっていることでも「みんなですれば怖くない」という、あんまりよろしくない風習(?)がある。一方で個性を主張しておきながら、都合が悪いことは「みんながしているから」と、自分を何とか正当化しようとする。昔は「赤信号」程度(なんていうと、お巡りさんに怒られるかも知れないけどね)の事だったかも知れないが、今は残念ながら日本人のモラルもかなり低下していると思う。
先日スキーに行った帰りに、北陸自動車道のとあるS.Aで休憩をとった。お天気がよい行楽日和で、人出もかなりあった。毎度トイレでのことで恐縮なんだけど、ご存知の通りS.Aには身障者用のトイレがある。最近では赤ちゃんのオムツ換えシートが中にあったりして、今までトイレ入り口の、ふきっさらしのベッドでオムツを換えていたママにもベビーにもありがたい限りなのだが。この「身障者用トイレ」は読んで字のごとく、身体に障害がある人用のトイレで、健常者のトイレではない。ところが観光バスなどが到着して、トイレに行列が出来ると絶対に1人や2人はこの身障者用のトイレを利用する輩がいる。 この間も、トイレには10人ほどの行列が出来ていた。中に設置されているのは約20の個室。待ったところで、せいぜい3、4分が良いところだった。ところが、やはりその3、4分が待てずに、身障者用のトイレに入っていったおばさんがいた。せっぱ詰まって男性用のトイレに入るおばさんもいるくらいだから、身障者用だろうがなんだろうが構わないのかも知れないが、その人は特にせっぱ詰まった状況でもなく、悠然と扉の中に消えていった。当然頭に来た私は、おばさんが出てきたところで「健常者のくせに、よ〜身障者用のトイレ使うなぁ〜。」(関西弁ナノね。わはは)と言った。おばさんはかなり恥ずかしそうに出ていったが、その出ていったおばさんの後に身障者用のトイレに入ろうと並んでいた別のおばさんが、すかさず身障者用トイレに背を向けたのを、私は見逃さなかった。つまり、みんなでわたれば怖くない「赤信号」も、誰かに注意されれば止まってみる、と、言ったところなのだ。 アメリカにしばらく住んでいたときに、日本よりもアメリカの方が身体に障害を持った人が多くいるの?と思ったことがあった。ところが、それはそうではなくて、おそらく日本にもアメリカと同じくらいの割合で、どこかが不自由な人がいるのだと思う。ところが、前に述べたような心ない健常者のおかげで、外出しづらくなってしまっているのではないかと思うようになった。身障者の施設と言うのは、身障者を優先的にするわけではなく、健常者と同じように行動できるために設置された施設なわけで、健常者が利用すべき物ではないのだ。車の駐車スペースにしてもそうだ。アメリカではナンバープレートに身障者マーク(車椅子の絵)が書かれていて、それ以外の車が駐車していようものなら、当然のように通報されて御用になる。それに対して日本はどうだ。身障者スペースに駐車した車から、駆け下りてくる若者さえいる。あんたにそのスペースのスロープは、必要ないだろ! 当選したいがばっかりに、福祉福祉と偉そうに叫ぶ政治家がいるが、福祉に力を入れる前に「健常者優先の世の中」をどうにかしろと言いたい。これも福祉のことを言っておけば良いという「赤信号症候群」なのでしょうかね。せめて、ここを読んでいただいた皆さんには、今後ちょっとでも、気にしていただけるポイントになればなぁ〜と思います。 |
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